ファスティングとは?
日本語に直訳すると「断食」を意味するファスティング。
断食(ファスティング)は古くから行われている健康・美容法で、最近ではダイエット法としても注目を浴びていますが、その本当の目的は異なるところにあります。
ファスティングの本当の目的
それは「体本来の機能を正常に戻す」ということです。
そもそも人の体内には「消化酵素」と「代謝酵素」の2種類があり、それぞれが人の体にとって重要な役割を果たしています。
消化酵素は単純で、文字通り食べた物を消化分解し、吸収するために働く酵素です。
その一方、代謝酵素の働きはいくつかあります。
①新陳代謝を高める。
②毒素や老廃物を排出する。
③自然治癒力を高める。
④免疫力を高める。
代謝酵素は体の健康のために働く重要な酵素なのですが、実は消化酵素が多く使われると代謝酵素の働きは弱くなってしまうんです。
そして過食や乱れた食生活により消化酵素の働きが活発すぎる現代人は、代謝酵素の働きが衰えていると言われています。
・新陳代謝
・デトックス能力
・自然治癒力
・免疫力
人が本来持っているはずの、これらの機能が発揮されていないということです。
そしてこの問題を解決するために「ファスティング」を行います。
固形物を摂らない
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胃や腸などの臓器が休まる
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消化酵素の働きが抑えられる
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衰えていた代謝酵素の働きが正常に戻る
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体本来の機能が正常に戻る
「体本来の機能を正常に戻すこと」
これこそがファスティングの本当の目的なんです。
ファスティングに関する噂や広告に惑わされ、ダイエットやデトックスのために始める方がほとんどですが、それらはファスティングの効果の副産物でしかありません。
断食することで体本来の機能を正常に戻した結果、体にとって嬉しい効果が現れるということです。
ファスティングの効果やメリット
ファスティングは正しく行うことで、以下のような効果やメリットが期待できます。
・デトックス効果
・アンチエイジング効果
・美肌効果
・代謝、免疫力アップ
・アレルギー体質の改善
・腸内環境の改善
・便秘の改善
・その他の不調の改善
ファスティングの期間にもよりますが、短期間でこれらの効果を得ることができる健康法は他にありません。
体内の代謝酵素が正常に働くことで、体の悩みのほとんどが解決されてしまいます。
ファスティングの方法
本来は水だけしか口にしてはいけない断食ですが、現代人が水だけの断食を行うことは正直困難です。
そこで近年では栄養素が豊富な「酵素ドリンク」で栄養を補うことで、健康的に断食の効果を得ることが可能な「酵素ファスティング」が主流となっているので、そちらの方法を紹介します。
※青汁・味噌汁・甘酒・ヨーグルトなどを用いてファスティングを行う方法もありますが、酵素ドリンクを使用したファスティングが最も効果が期待できます。
酵素ドリンクとは?
酵素ドリンクとは「野菜や果物を発酵・抽出した、酵素を生み出す酵母菌を多く含んでいる飲み物」のこと。
実は酵素ドリンクに酵素そのものは入っておらず、また酵素が入っていたとしても酵素は胃の中で分解されてしまいます。
そのため酵素ドリンクは体内の酵素を増やすための材料である「酵母菌」が多く入っている「補酵素飲料」ということになるんです。
酵素ドリンク選びには要注意
つまり酵素ドリンクは「酵母菌の働きにより体内の酵素を増やす飲料」なのですが、実は生きた酵母菌が本当に入っているのか疑わしい酵素ドリンクが数多くあります。
なぜなら清涼飲料水という扱いの酵素ドリンクは、約70度で15秒の熱殺菌が法律で義務付けられており、酵母菌の種類によっては死滅してしまう可能性があるからです。
すると野菜や果物のエキスは入っていても、体内の酵素を増やす役割は果たせません。
では生きた酵母菌が確実に入っている酵素ドリンクをどのように見分けるか、それは原材料を見れば一目でわかります。
「保存料」が入っているかどうかです。
多くの酵素ドリンクには保存料が入っており、開栓後は冷蔵庫で保存してくださいと書いてあります。
しかし生きた酵母菌が入っていれば発酵を続けているため保存料は必要なく、冷蔵庫で保存する必要もないんです。
そのため酵素ドリンクを選ぶときには、必ず原材料の欄をチェックするようにしてください。
酵素ドリンクの選び方はこちらのページにより詳しく書いてあります。
本当におすすめできる酵素ドリンクも紹介しているので、良ければ参考にしてください。
酵素ファスティングの流れ
ファスティングを行うときは、以下の3つの期間を設ける必要があります。
⑴準備期
⑵断食期
⑶回復期
それぞれの期間について説明していきます。
⑴準備期
断食を行う前に準備する期間。
期間は断食する日数と同じ日数が基本です。
つまり3日間断食を行う場合は準備期間も3日間、5日間断食を行う場合は準備期間も5日間、必要というわけですね。
ま(豆類・豆腐・納豆・味噌)
ご(ごま・ナッツなどの種実類)
わ(わかめ・昆布などの海藻類)
や(野菜や果物)
さ(魚・特に小型の青魚)
し(シイタケなどのきのこ類)
い(芋類や根菜類)
準備期は「まごわやさしい」を意識した食事で過ごします。
また徐々に食べる量を減らしていき、断食に備えて食生活を変えていきましょう。
肉・魚・揚げ物など、内臓に負担のかかるものを食べるのは避けてください。
⑵断食期
水と酵素ドリンクのみで過ごす期間。
基本的に朝・昼・夜と酵素ドリンクを飲み、空腹時は水で飢えをしのぎます。
・頭痛
・眠気や倦怠感
・下痢
・肌荒れ
断食期にはこのような不調が現れることがありますが、これは体の毒素や老廃物が体外に排出される過程で起きる「好転反応」と呼ばれる症状です。
体の悪い箇所が改善されている証拠なので、辛いかもしれませんが少し我慢しましょう。
⑶回復期
ファスティング後、通常食に戻すまでの期間。
準備期と同じく断食する日数と同じ日数か、それ以上の期間が必要です。
ファスティングでは回復期が最も重要と言われており、ここで焦るとすべてが台無しになってしまいます。
ま(豆類・豆腐・納豆・味噌)
ご(ごま・ナッツなどの種実類)
わ(わかめ・昆布などの海藻類)
や(野菜や果物)
さ(魚・特に小型の青魚)
し(シイタケなどのきのこ類)
い(芋類や根菜類)
準備期と同じく「まごわやさしい」を意識した食事で過ごすのですが、魚を食べてもいいのは回復期が終わってからです。
回復期1日目は野菜スープや味噌汁などで過ごし、そこから徐々に固形物を摂るようにすると良いでしょう。
ファスティングの注意点
ファスティングは効果が高い反面、注意するべきこともいくつかあります。
水分を十分に摂る
ファスティング中は体内の水分が排出されやすい状態になるため、脱水症状にならないよう水分を十分に摂りましょう。
体を冷やさない
ファスティング中は体温が低下しやすい状態になるため、体を温めるようにしましょう。
ガムを食べない
ファスティング中は胃の中が空になっているため、ガムを噛むと胃液が分泌されて粘膜を刺激してしまいます。
水以外の飲み物を飲まない
お酒はもちろん、ジュースやコーヒーなどもファスティングの効果を下げてしまうため我慢するようにしましょう。
生理中は避ける
生理中にファスティングを行うと貧血などのリスクが高いため、できる限り避けるようにしましょう。
まとめ
ファスティングは体本来の機能を正常に戻す、効果の高い健康・美容法です。
しかし正しい方法で行わなければ結果が出ないだけでなく、体調を崩す可能性もあるので、正しい方法や手順をしっかりと確認してからファスティングを行うようにしましょう。