ファスティングをすると「宿便」が出て、体の中がきれいになると言われています。
しかしファスティングをしても宿便が出ない方や、そもそも宿便とは何なのか理解していない方が多いのが現状です。
そこで今回はファスティングをしたのに宿便が出ないときの対処法を紹介していきます。
宿便とは?
そもそも宿便とは「長年かけて腸に溜まった老廃物」のことです。
消化不良となった食べ物のカスや、体中の古くなった細胞などは腸内に蓄積されていきます。
それらが腸の内側に長い年月をかけてこびりつくことで、通常の便よりも真っ黒で臭い宿便になってしまうんです。
宿便の危険性
健康的な方で2〜3kg、便秘気味の方は4〜5kgもの宿便が溜まっていると言われています。
腸内にそれだけの老廃物が溜まっていると…
・便秘
・ニキビや吹き出物
・肩こりや腰痛
・食欲不振
・大腸がん
などなど…
様々な不調や病気などの原因となってしまいます。
自分は便秘じゃないから大丈夫!と思っている方も多いですが、通常の便は腸にこびりついた宿便の内側を通り抜けるため、お通じが良いからといって宿便がないとは言えないんです。
宿便を出すことによる効果
ファスティングを行って宿便を排出することで、
・代謝が格段に良くなる
・体の不調や肌トラブルが改善する
・−2kg〜5kgのダイエットになる
このように宿便の存在によって起きていた不調を一気に改善することができるんです。
原因不明の体調不良が続いている場合、それはもしかすると宿便が原因かもしれません。
宿便の出し方
最も簡単に宿便を排出する方法は「ファスティング」です。
このページでファスティングの手順について詳しく書いてありますが、実はファスティングを行うだけでは宿便が出ない…という方も中にはいます。
そのような方には「梅湯流し」がおすすめ。
梅湯流しとは、梅干しと食物繊維が豊富な大根を一緒に摂ることで、胃腸の働きを活発にして宿便を排出する方法です。
梅湯流しの方法
・梅干し
・大根
・味噌
⑴薄く切った大根を煮る。
⑵大根の煮汁に梅干しを2〜3個入れて潰す。
⑶ゆっくり時間をかけてどんぶり1杯分の梅湯を飲む。
⑷煮た大根を味噌につけてよく噛んで食べる。
⑸宿便が出るまで⑶と⑷を繰り返す。
手間と時間はかかりますが、梅湯流しを断食後最初の回復食として行うことで、梅湯の水分と一緒に宿便が排出されます。
便意がおさまるまで数回トイレに行くことになるため、時間があるときに行うようにしましょう。
梅湯流しを終えた後は、通常の回復食1日目に移行してくださいね。
宿便は嘘?存在しない?
今回は宿便の出し方について紹介しましたが、専門家の中には「宿便なんてものは存在しない。」と主張する方も多く、実際に宿便という言葉は医学的に存在しないようです。
しかしファスティング後に梅湯流しを行うことで、普段より真っ黒で臭い便が出ることや、体の不調が改善されることは確かです。
宿便の存在が嘘か本当かどうか明確にはわかりませんが、あまり深く考えず健康のためにファスティングを行いましょう。
まとめ
宿便を放っておくと、体に様々な不調や悪影響を及ぼします。
今回紹介したファスティングや梅湯流しを定期的に行なって、常に清潔な腸内環境を保ちましょう!